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豊橋技術科学大学 情報知能工学系  
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ヒトを対象とする実験

ヒトを被験者とする実験とは

 私たちは,人間の心理が知りたいわけですから,もっとも直接的なのは,ヒトを対象として実験を行うことです.
しかし,ヒトを実験対象とする場合には,その人を心身共に傷つけないように配慮しなければなりません.危険な実験は行わない.必要なくだまさない.実験の手続き上,嘘をつかなければいけない場合には,最後に実験の説明をきちんと行わなければいけません.
 どのような場合にも,被験者には明示的に実験参加の同意をとらなければいけません.大学で許可を受けたインフォームドコンセントを利用してください。

 また,冗談でも「モルモットになる・する」とは言わないでください。それは被験者にもモルモットにも失礼であり,ヒトを対象とする科学研究を冒涜するものです。


実験者と被験者
実験者は,実験をさせるひと.
多くの場合,その実験を計画した人であるが,本来は,その実験の目的を知らない人が実験者をするのがよい.
被験者(subject)は,実験の対象となるひと.
同意書・インフォームドコンセント:
実験をする前に,その実験に参加することに関する同意を書面にて得なければならない.
ナイーブ:
一般には,「ナイーブ(naive)な被験者」が必要である.
ナイーブとは,簡単に言うと,その実験の目的を知らないということである.このことは,実験結果の正当性を保証する.
したがって,被験者には実験がすべて(一連の実験全て)が終了するまで,実験の目的,刺激の詳細,結果などを教えることはできない.
すなおに:
実験は,被験者の偏見や思いこみがなるべく影響しないように計画すべきであるが,それにも限界があるので,被験者には,
素直に,あまり考えずに,感じたままを反応してもらう
ように指示する.
被験者同士でも実験について話し合うのを禁ずる.

一般的な装置
視覚実験では,普通暗室において実験を行う.
これは,刺激の明るさの統制を行うためであり,またほかの光が画面に映り込んだり,刺激以外の雑多なものが結果に影響することを避けるためである.
また,実験中は静かにしなければ,被験者が実験に集中できない.
実験刺激以外の視覚刺激や聴覚刺激が,実験に影響することは大いにありうる.実際,周囲に生じる刺激や事象が知覚にどう影響を与えるかと言うことを調べるのが視覚研究のひとつでもある.
モニタの明るさや位置,その他の設定を変更しない.
観察距離(眼から刺激までの距離)は,固定するのが一般的.
なぜなら,観察距離が変われば,視覚刺激の網膜上でのサイズが変わってしまうから.
そのために,あご台を用いる